赤い狼 参






「稚春ちゃん、さっきからブツブツ言ってて怖ぇぞ。」



銀さん、誰のせいだと思ってるんですか。



ジトーと銀に冷たい視線を向ける。




「そんなに見つめるなよ、照れるだろ。」




はい、無視。

此処は無視で通そう。




「で?結局、何で此所にずっと銀達が居るのか分かってないんだけど。」




再び、銀に冷たい視線を送る。




「…稚春ちゃんはそんなに俺等にこの部屋から出ていって欲しいのか。」



「うん。連だけ残して、今すぐ出ていって。」



「ひでぇ!!」



「銀、心配しないでももっと私にさっきから酷い事言ってるから。


これは、ささやかな仕返しだと思ってくれればぃぃよ。」



「ささやか!?もっとあるって事か!?」



「早く話してよ。もう疲れたんだから。」



「無視か。」



無視か。という言葉さえも無視する。



あー…なんか、眠たくなってきた。




目を片手で擦る。




「はぁー…分かった、話す。お前は俺等を殺す気か。」



「いきなり意味不明な事を言わないで下さいませんか。」




コイツ、馬鹿になったんじゃないだろうか。


いきなり"殺す気か"と言われても困るじゃないか。


いや、殺したいけれども。