赤い狼 参






「お前が連に触れると汚れる。」




あんだと、こら。



銀をこれでもかというぐらい睨み付ける。





…でも、銀は私が睨んでいるのを横目で確認すると、鼻で笑ってまた部屋を片付け始めた。




…何だ、今の。マジでムカつくんだけれども。



あぁ…ブッ飛ばしたい。



プルプルと震えている手をギュッと握る。




稚春…落ち着け。


此処は我慢だ。


お前は大人だろう?銀みたいに子供じゃないだろう?




自分で自分に説得して、なんとか落ち着いた。



覚えとけよ、銀、奏。

後で茂さんにチクってやる!




あ、そういえば…




「隼人達の所に行かなくてぃぃの?」




確か、この話をしていた筈。



危ない、危ない。危うく忘れる所だった。



フウーと額の汗を拭うフリをする。




その様子を見ていた銀があからさまに大きく、ため息をついた。


銀…、お前、今日はとことんムカつく野郎だな。




「お前、馬鹿?」



「ん?クラスでは結構頭はぃぃ方だと思うよ。」



「聞いてねぇ。」




…は?何言っちゃってるの、この人。


さっき聞いてきたじゃないか。

馬鹿はお前だろうが。