「擦ってぃぃの?」
取り敢えず、擦ろうかどうか迷った私は棗に聞く。
やっぱり、本人の事は本人にしか分からないんだと私は思う。
「うん。」
…ほらね。
くすぐったいのにやって欲しいなんて世の中には変わり者が居るもんだ。
「じゃぁ擦る。」
棗の思考回路が分からない。
なんて事を思いながら棗の背中をまた擦る。
すると、棗も私の背中を擦りだした。
「…何してるの?」
「稚春の背中を擦ってる。」
前から抱き合う形になっているから棗が喋ると耳に吐息が掛かってゾクゾクッと背筋に何かが走る。
「見れば分かる。」
でも悟られたくないから必死で平然を保つ。
「じゃぁ聞くなよ。」
…平然を保っているのに耳元で喋るな。
塚なんか、密着度半端ないんだけど!
塚、今気付いたけどこれ、結構危ないシチュエーションなんだけど!
えぇええぇえぇえ!?
どうすればぃぃ!?私!
why?
what?
help meーーー!
マジで
ヘルプ ミーーーー!

