赤い狼 参







「アイツさ、龍が拾って来たんだ。」



「拾って来た?」



「あぁ。俺等がアイツを無理やり此所に入れただけ。…なぁ?龍。」




鳳陽が龍に視線を向けた事によって、俺も龍に視線を向ける。




「あぁ。そうやったなぁー。


確か…たまたま祐が路地裏で倒れとった処を、俺が発見して此所に連れ込んだんや。


あれは焦ったなー。死んどるんかと思ったわ。」




ハハハッと笑う龍に対して



「お前が騒ぎ過ぎなんだよ。」



要が眉間に皺を寄せる。



「せやけど、あれは焦るやろー。全身怪我して、所々血ぃ出して。


いやー、ホンマ、死んどるんかと思ったわ。


まぁ、せやけど連れてきて良かったわ。住む所まだ決めて無い言うてたし。」



「あれはお前が勝手に不動産に俺等全員連れ込んでったんだろ。で、最終的にぃぃ物件見付けたのはお前じゃ無くて、鳳陽。」




とてつもなく嫌そうに顔を顰めて龍を見たのは、拓磨。




…大変だな。《VENUS》の奴等…。




それにしても、龍はマジで《VENUS》の総長やってんのか疑う。