「見ちゃったけど、黙っててあげる」



ピースサインを見せる直輝。




「もう…これは無かったことにすんだかんな!!どーでもいんだ」




沙彩の告白なんて無かった事にする!


俺は美久しかいらない。




ほんっっっと俺の恋を邪魔すんなー!!




「沙彩なんか知らない!修学旅行やだぁ…」



そう呟きながら俺は、また机にダランとする。





「まぁ、そう泣くなって。俺が楽しませてやる~」



そんな励ましをくれたが、俺のテンションは下がりっぱなし…




「無理だよ…」



「俺だって花恋と行きたい!それでな…」




直輝は突っ伏してる俺の耳に顔を近づける。



そして…あることをそっと呟いた。


それを聞いた瞬間…テンションMAX!


俺は勢い良く起きあがった。


「マジかっ!?」



「うん。大まじ~」




…顔がニヤけてきちゃったよ。


修学旅行が楽しみだぜ~!



俺って単純ちゃんだなぁ!