あ…美久と一緒に行けなかった…。



あまりの残念さに机に顔を伏せた。


あ~あ。



最後の修学旅行だったんに……





「英斗。しょうがないよ?なぁ?」



直輝が優しく声を掛けてくれた。



それにうなづくだけの返事を返す。





でも、本当に美久と花恋の班は竜也と玲だったみたい。



玲は竜也の友達。


サッカー部のさわやかモテ少年だ。






…よりによって竜也となんか同じ班だなんて。




もっと嫌だ。


だって、女好きのタラシなんだもん。



美久に変なことしないか…心配。



俺って本当に…嫌になるほどクジ運悪っ。





「はぁ~~…」



長いため息を机にぶつけた。




美久と一緒に修学旅行。



行きたかったなぁー…。