「んで。
真穂は、
なっつんと
接近したいんだ?」


あたしは真穂に
問いかける。



「まあ、そんなトコ。」


顔を赤らめたまま、
真穂はうなずいた。


「そっか。
接近できるといいね。」


苺が微笑むと、
菓音もうなずく。



「じゃあ、
真穂にいいものあげる。」


菓音は、
そういって、
ポケットから
飴をとりだした。



「飴…?」




「ホレ薬。
なんちて。」



「なっつん、
甘いモノ好きだから。」



「お、ナイス。」

菓音もやるじゃん。


「今日、
せきしてたから、
レモン味の、
のど飴だよ。」




菓音、
そんなトコロまで
見てるのか。




「菓音。
ありがとう。
行ってくる。」



真穂は嬉しそうに、
ホレ薬を握りしめて、







廊下をかけだした。