「ごめんなさ…い。」

「え?」

「色々と御迷惑をおかけました。」



薄々気付いてたんだ。

貴方が私に振り向かないことくらい。


「私、航を好きで居るのやめる…。」



香とキスしてる所を見たとき、もう駄目だって思ってた。


冷たい風が部屋の中に入ってきて、航と私と美奈さん。

三人の思いが複雑に絡まりあっている…。



「……ありがと、清水くん。」




私は、もう振り返らない。