航の鋭い視線。 それだけで私は辛くて怖くて死にそうだ。 「トゲトゲしてるけど…な、なんか怒ってる?」 「別に…」 さっきよりも強い風が吹く。 保健室に吹き込むこの強い風が重い空気を追い出してくれるような気がした。 そういえば、あの質問に答えていない。 「さっきの人、伶だよ。」 「……名前で呼んでるんだ?」 「え?うん。何で?」 「……珍しいなって思って。」