“やっぱり来た”



カーテンが風で揺れていて人影は見えるけれど顔がイマイチ断定できない…。


「…航……?」


やっぱり期待してしまう。

航じゃなかったとしても、少し期待できただけでいい。


もう、夢でいい。



その人は、私に近づいてきた。



「はずれだよ、先輩。」



え…?予想外の声。



「誰?」