何度も…何度でも君に恋をする

「いつがええかなー……やっぱ夏休み入ってからかな」

「ちょっ、ちょっ、ちょっと!そんなのあかんやん!!」

「……何で?」

「奏くんの事好きな子に誤解される!私なんかと噂になったら…ダメやって……」




“奏くんの事好きな子”


興味本位で騒いでるだけなら夏前で終わってるはず。

今でも騒いでるのはきっと…、本気で好きな子だけだもん。

私だってバカじゃない…。


恋する女の子の気持ち……
わかってるつもり。







「新平とは出掛けるのにオレはあかんの…?」

平気な顔で言う奏くん。女心なんて絶対わかってない。


「う…いや……新ちゃんは……」

「新平は特別かー…ん?何か妬けるやん……」

「もう、奏くん!!」

「……じゃあデート……行くって約束してほしいねんけどぉ…」








新ちゃんと言い奏くんと言い…。

私の周りはイケメン揃いなのに、意地悪だったり子供みたいな事言ったり。



どうしてこうもワガママな人が集まるんだろう…。




「…うー……わかっ…た…」

「よしっ、じゃあ決まりやな」


眩しい位の笑顔を向けられた。



ほら…、奏くんだけまだ免役ついてないんだよ。
ドキドキさせたら勘違いしちゃう。