「んー…、どっちにしよう……」
食堂に着いてから食券の前で腕組みして悩んでいた。
いつもはお弁当持参だけどたまに学食を食べたくなる時がある。
…って言っても月に3回あるかないかなんだけど。
「先行くよー」
「うー……やっぱりうどんのがええかな…」
美桜が呆れて先に行ったのも気付かずうどんとラーメンで悩んでると…、頭の上からニュッて手が伸びてきてうどんのボタンを押した。
「こっちのが絶対上手い!」
「…うわっ、奏くん!」
食券を販売機から拾って手の平に乗せられた。
触れた指が綺麗で…一連の動作を見つめてしまう。
ボーッとする私の前を奏くんの指が左右に揺れて行ったり来たりしてた。
「うどん…あかんかった…?」
「えっ、…あぁ…ごめん……平気。悩んでたから押してもらえて助かったわ」
……奏くんを見ると申し訳なさそうに手を合わせてる。
叱られた犬みたい。
「華凛ちゃん選択授業決めた?」
「それも悩んでんねん…自分でもこの優柔不断ほんまに嫌なんやけど」
私はうどん、奏くんはカレーライスを注文してカウンターにいた。
厨房ではおばちゃん達が忙しそうに動いて器を運んでる。
何気なしに振ってくれた選択授業の話しのおかげで、余計な映像がチラチラしないですむ…。
意識しないですむから。
食堂に着いてから食券の前で腕組みして悩んでいた。
いつもはお弁当持参だけどたまに学食を食べたくなる時がある。
…って言っても月に3回あるかないかなんだけど。
「先行くよー」
「うー……やっぱりうどんのがええかな…」
美桜が呆れて先に行ったのも気付かずうどんとラーメンで悩んでると…、頭の上からニュッて手が伸びてきてうどんのボタンを押した。
「こっちのが絶対上手い!」
「…うわっ、奏くん!」
食券を販売機から拾って手の平に乗せられた。
触れた指が綺麗で…一連の動作を見つめてしまう。
ボーッとする私の前を奏くんの指が左右に揺れて行ったり来たりしてた。
「うどん…あかんかった…?」
「えっ、…あぁ…ごめん……平気。悩んでたから押してもらえて助かったわ」
……奏くんを見ると申し訳なさそうに手を合わせてる。
叱られた犬みたい。
「華凛ちゃん選択授業決めた?」
「それも悩んでんねん…自分でもこの優柔不断ほんまに嫌なんやけど」
私はうどん、奏くんはカレーライスを注文してカウンターにいた。
厨房ではおばちゃん達が忙しそうに動いて器を運んでる。
何気なしに振ってくれた選択授業の話しのおかげで、余計な映像がチラチラしないですむ…。
意識しないですむから。