―――ある朝。


眠い目をこすり、ゆっくりと起き上がった。

すると目覚まし時計のように、うるさい雀達の声がして、窓の方に目をむける。


窓に反射した光がとても眩しい……。


目をつぶると、話声が聞こえてきた。
それはとても小さな声だった…。


耳をすまし、やっと聞こえる。



――目を開けると、小さな塊が、
ちょこちょこと動いている…。


小さな帽子をかぶった小人達だった。


小人達は、ベッドの上に、ちょこんと乗っかってきて、1列に並ぶと僕の方を見て、ニコッと笑って――。



【おはよう】――と、言った。


僕も、その笑顔につられてニコッと笑って――。


『おはよう』――と、言った。



END