キャラメルブラウンのちょっと襟足の長い髪。 甘いマスクは、泣きボクロによってさらに甘くなっている。 それでも彼女がいないのが不思議だ。 お兄ちゃんに女の影が全く見えない。 お兄ちゃんは私の頭をくしゃくしゃと撫でると「腹へった」と言って後ろから私の頭に顎をのせて抱きしめる形のままキッチンへ移動した。 お兄ちゃんは甘えん坊だ。 なんだか最近スキンシップが多くなってきた。 でもそんなお兄ちゃんも可愛いので何も言わないでいる。 お兄ちゃんは、私の一人の家族だから。