思わず頷いてしまった。 私…その目に弱いんだ。 切なそうに、でも強すぎる眼差し。 一体何人がこの瞳に射ぬかれたのかな… なんて思ったり。 布が擦れる音がして、私はすっぽり包まれた。茶色のるいくんの髪が私の頬をつついて、ほんのりシトラスの香り。 今まで無いくらい心臓がトクトク言ってる。 「好きすぎて…怖い。」 そうぼそっと呟いて、私のおでこにチュッとキスをした。 「帰り、迎えにいくからどこにも行くなよ。お願いだからっ。」