昔、大好きだった親友に裏切られた。今でも僕は、それを鮮明に覚えてる。だから僕はそのとき強く誓ったんだ。



もう誰も信じない、自分だけを信じよう……と。



信じた分だけ重荷になって跳ね返る。たとえそれが被害妄想だと指摘されても、僕には言葉の刃にしかならないのだ。身も心ボロボロになってから初めて気がつく。



猫を被れば良いのだと。