甘きゅん【完】

ここまではっきり言えば、さすがの彼氏だって“改心”するはず。


そう思って、壁に寄りかかったままの2人を仁王立ちのまま見下ろすと――…


「はぁ…」


彼氏の口からこぼれたのは、謝罪の言葉でもなんでもなく、ただのため息。


何?
…その反応…?


彼氏の思いもよらない反応に、ちょっと小首をかしげたあたしを、口端だけを軽くあげてフッと笑う、あたしの彼氏。