甘きゅん【完】

だから――…


なるべく息を潜めて、ただ黙々と…お弁当を食べ続けた。



誰とでも気さくにしゃべれて。


誰にでも分け隔てをしなくて。


太陽みたいに明るくて。


“翼くんみたいになりたいな”


毎日そう思ってて。


こんなにも憧れているのに…
こんなにも尊敬してるのに…
こんなにも近くにいたいと思っているのに…


それなのに、あたしには…


――話すことすらできない――