甘きゅん【完】

でも――…


「あっ。
翼くんっ」


お弁当を食べ終えた男子の集団があたし達のそばを通った時、繭がフォークを置きながら、翼くんに手招きをした。


「翼くんも、今日の夏祭り行くよね―!?」


「…って、あの神社の?」


「うん、そう」


あたし達の中学は、本当に普通の地元の中学だから、学区が違っても、みんなわりと家が近い。


「よかったら一緒に行こうよぉ♪」


でも――…


こんなことを言えるのはきっと――…