甘きゅん【完】

かと言って、そんなことを…。
こんな楽しい空気の中、口に出すことはためらわれて――…


ちらっ…


ママが作ってくれたお弁当に落としていた目を、そっとあげると――…


「ありさも。
もちろん、一緒に行くよね?」


いつも通りの明るい声で、向かいの席の繭ちゃんが、あたしの顔をのぞきこんでくれた。


『行く?』
そう聞かれたら――…
答えをためらってしまったかもしれない。


でも―…