甘きゅん【完】

でも、無言の奥沢准に…


それでも、やっぱり…ダメ、なんだ。


ぐちゃぐちゃの顔を見せたくなくて、両手で顔を覆ったとき…


「もう、なってる」


奥沢准の、ほんとに小さな声がした。


「…?」


「だから、もう、好きになってる」


グイっと掴まれる手首。


それは、力強く顔の前から離されて…