甘きゅん【完】




奥沢准の言葉が耳から離れない。


『俺にも…さ。
“女”を信用できるように、してくれよ。
俺の心に踏み込んできたのは、おまえ…だろ?』


それからのあたしは、何かに取り付かれたように練習した。


朝、早起きして練習して。


お昼は、司とつきあってるって噂がたつくらい一緒にいて、つきっきりで教えてもらって。


夜は、近所迷惑にならないギリギリまで、練習した。


だって…
あれから…


奥沢准の女ギライには、ますます拍車がかかったから。


その責任もとりたくて。