甘きゅん【完】




翌日の放課後。


「おまえ、嘘、ついただろ」


奥沢准の厳しい声色に、背筋が凍る。


逃げ出さないと決め手、あれから頑張って練習したけど。


「かなりの腕前って、レベルじゃねぇな?
むしろ…」


奥沢准の氷のような瞳は、


「昨日今日始めた、初心者だろ」


あたしの嘘なんて、一発で見抜いて。


「まぁまぁ…」


スタジオの中。


増井くんが、奥沢准とあたしの間に割り込んでくれて。