甘きゅん【完】

だって、それは――…


「でも今、やっとわかった」


そう言った颯斗が、あたしの手に温かい手を重ねた。


「ヤキモチ、だろ」


「…っ」


「でも、悪い」


颯斗は切なそうに顔を歪めながら、


「俺は、おまえのものにはなれねぇよ」


あたしの手を、そっと――…
颯斗の頬からどけた。