甘きゅん【完】

「そうだなぁ…。
好みのタイプは“甘えてくれる子”って言ったら…。
美月、やってくれちゃうわけ?」



蓮は視線をあたしに戻して。


その上、顔を寄せてくる。




「…んなこと、美月にできる?」


あたしの顔をのぞきこみ、いたずらっ子みたいに瞳を輝かせる。



それは、まるで――…
あたしを試しているようで。



「で…できるよ?」



わらにもすがりつく思いで、あたしは口を尖らせた。