甘きゅん【完】

「でも、試してみないとわかんないじゃん?」


「ねぇ…。
さくら…
つかぬことをお伺い致しますが…
楽しんでいませんか?」


腕を組んで目を細めたあたしに、


「そんなことないよ?
親身になってあげてるんじゃん。
大丈夫だって!
これ、効くらしいし。
小悪魔の香水なんだって」


さくらが香水のビンをズイっとあたしの前に差し出す。


「……。
さくら…。
あたしを実験台にしようとしてない?
塾の先生狙ってるって…言ってたよね?」


疑惑の眼差しをさくらに向けると――