「違う! やり直し」 あたしの家のアパートが丸々入りそうな広い九条家の玄関で。 「お…かえり…なさいませ… い…ぶき…さ…ま」 「だから、違う! おかえりなさいませ、伊吹様、だろ? やり直し!」 見ようによってはエロいメイド服で、指導という名のいじめを受けているあたし。 つーか、言えるか! そんなセリフ!! 頭を下げた前髪の間から、九条くんをキッ!と睨み上げると、 「気にいらねぇなぁ」 そんなどす黒いオーラに包まれたセリフが降ってきた。