甘きゅん【完】




なんか…もう…
誰も信じられない!!


わなわなと震えるあたしは、朝、両親から、


「はい!
これが、りなの荷物。
しっかりね」


そんな言葉と、ちっぱけなリュックにつめられた荷物と共に送り出された。


…冗談でしょ?


昨日の夜、両親に聞かされた話を反芻する。


『いやぁ、困ったよ。
ギャンブルで多額の借金を作っちゃってさ。
そんなとき、九条の坊ちゃん専属のお手伝いさんの募集を知ってさ。
申し込んだわけ。
いやぁ!
りながよくできた娘で助かったよ!』


…って、ありえない。