甘きゅん【完】

でも、男の子の力になんて敵うわけなくて、


「や―っ…」


九条くんのキスから逃げようと、全力で身体をよじると――…


「マジで?
俺に抵抗する女もいるんだ?」


びっくりしたような九条くんの瞳とぶつかった。


「珍しい。
泣いて喜ばない女なんか、初めて見た」


そう言うと、九条くんはあたしの手をつかんでベッドの上に起こし、


「やべ、新鮮…」


そう言ってあたしの髪をするりと撫で、


「おまえさ?
俺を好きになれよ」


おでことおでこをコツンと合わせた。


「絶対大事にするからさ」