甘きゅん【完】

すると――…


「きゃっ…」


シャツがするりと脱げて、目の前いっぱいに広がったのは、背中に浮かび上がった綺麗な肩甲骨。


「きゃ…きゃ―っ!!」


悲鳴をあげてとっさに顔を覆ったシャツからは、とてもいい香りがした。


たまりません。
九条くんのこの匂い。


…って。
ちょっと待ってください、この状況。


あたし、今、なにしちゃってる?


バクバク超うるさい心臓と、ボッ!と火がついたように熱い顔。