甘きゅん【完】

「…え?」


「ヤケドしたなんて。
誰にでもわかるような嘘をついて。
包帯巻いて」


「…?」


「いろんな命令する意味、わかってる?」


「…?」


「あーあ。
バッカだなぁ」


そう言うと、生徒会長はあたしの頬をびにゅーっと引っ張って、パンっと指をはずした。


「い…い…痛いっ…」


頬に手をあてて涙ぐむあたしを楽しそうに見下ろし、


「これだから困るよなぁ?」


さっきと反対に、よしよしっとあたしの頭を撫でて胸に囲う。


「可愛いすぎて、いじめたくなるだろう?」


「…?」