甘きゅん【完】

「だって…
やけどしたって…」


「熱かったのは確かだが。
するわけないだろ、あの程度で」


「え?
え?
だって…
包帯…」


「あー、これは。
手っ取り早く言うと、君を呼び出す“エサ”だな」


「…?」


「あー。
本当に気づいてなかったのか。
鈍い奴」


「…?」


「じゃあさ。
1回、思い出してみろよ。
1週間前のこと」


そう言って、生徒会長はあたしの手首をポイっと放した。