「紘雅、今日は先に帰っててくれない?」 いつもの放課後、 だけど、今日はちょっと違う。 「…なんでだよ…?」 不機嫌そうに紘雅が呟く。 そんなに怒んなくてもいいじゃんか。 「あたし、今日、委員会なのっ!生徒会の人達との話し合いもあるし。たぶん、帰りは遅くなるんだぁ…。だから、先に帰ってて!」 お願いっ!と、顔の前で手を合わせる。 「…ダメだ。知春の委員会が終わるまで待ってる。」 ふ、と顔をあげると、なぜか不機嫌MAXの紘雅が。 どす黒いオーラがでてるしっ…! こ、怖い。