「親父が倒産させたビルだ」

あれから1週間が経った。

「さっさと終わらすぞー」

部屋の掃除をするみたいなダルい声で篠原はビルの中に入った。

「おい、お前は…「邪魔すんな」

伊崎の言いたい事はわかっている。けど、私だって守ってもらうばかりじゃ嫌なんだよ。

「よぉ、金髪野郎、今日で決着つけてやる」

「あ?ったりめぇだろ」

入って、すぐに待っていたのは伊崎が襲撃に合った相手だ。
しかも、松橋を狙っている。