青春途上中〈2〉

「悲しい顔してんじゃねぇよ」

腕が解放されると同時に声音も急に優しくなった。

「そんなにあいつが大事か?」

「てめぇに答える必要はねぇ」

「俺は、そんな顔させない」

逸らしていた瞳が、松橋は、びっくりして視線が男とばっちりと合う。

「は?」

「お前、とても辛そうだ。
俺なら大切にする」

「勝手な事、言ってんじゃねぇぞ」