「鬼ごっこは終わりか?」

いっぱいのパンやおにぎりが入っている袋を持って帰ってきた。

食べ物を貰ったから篠原の機嫌もいいんだろう。

「鬼ごっこなんてしてねぇ。
こいつが勝手に追いかけて来たんだ」

「おめぇが逃げるからだろうが!」

「バカ犬は何様何ですかー?」

「俺様に決まってんだろ。腹黒」

本当にうぜぇ…。
他所でやってくんねぇかな。

松橋は溜め息をついた。