「しのはらは、おれがすきだからおまえはむりなの」

「そんなことない!」

「じゃあ、しのはらにきめてもらおうよ」

「いいよ!」

「おれは、つよいやつがすき」

いつも一緒だった。
壊れたのは、いつからだろう。


「橘裕太は幼なじみだね」

1つの机に囲んで祥太の話を聞いている。

「その幼なじみに何で狙われてんだよ」

なかなか本題に入らない祥太に松橋は溜め息を吐く。