「ああ…、お前が知ってどうすんだ?」

「やられた借りを返すに決まってんだろ」

そりゃそうだな。と笑った。

「誰なんだ?」

いつも冗談を言っている祥太の姿は今はない。

この空気に耐えきれない松橋は無意識に隣に座っていた伊崎の手を握っていた。

伊崎は驚いたが、松橋の視線は祥太達に向けられていた。

「橘 裕太」



●end…………?…●