「お前の料理、うめぇな」

「そ、そうか?」

「こんなの初めて食った。
毎日でも食いてぇよ」

何もかも初めてだった。

「作って来てやってもいい…」

あの時の篠原は間抜けな顔をしていたのを覚えている。

あまりにも予想外な言葉が返ってきたからだろう。

「楽しみに待ってるよ」

グシャグシャと撫でられた。
否定されたり遠慮されるかと思ったのに篠原は受け止めてくれた。

「何々~?二人してニヤニヤしちゃて~」

1年の昼下がり。



●…end…………?…●