あたしより深いため息の後に
「先輩からとか…
またなんか言われたぁ?」
と、優奈が言った


「なんかね、今日告られた人が
先輩の彼氏だったらしい〜
人の男とるな!とか
そんな感じだった」

適当に答えたあたし。



なんかもう
先輩から恨まれるのにも
慣れちゃったしーっ







「お前、本当運悪いよなァ」


さっきとは全く違う
亜樹人の声が聞こえてきた




「なにっ!運悪いって……
って…あああああ!」




「はぁ?うるさっ!!」



「やばい、今日の5限目
数学だ!…よね?」


「数学!……って
あああああ!!」


さっきのあたしと同じ叫び声が
食堂に響いた


「「課題…やってない!!!!」」


見事にハモった
あたしと亜樹人の声





それを見て笑う優奈は
「居残り決定〜」
とか、
からかってきたしいっ


「ぶーかーつぅぅぅ」
涙声での主張も無意味で
あたしら2人は見事に
居残りを命じられた