「佑……?」


声を掛けるのも戸惑われるくらい佑は泣きそうだった


「そんなに俺に優しくするから、諦められないんだよ。」


「ごめん………。」


「嫌、ありがとう。


俺は頑張って諦めるように努めるよ。


本気の恋を教えてくれてありがとな?


俺の初恋もきっとあげは《だった》よ。」










嬉しくもあり悲しくもあり


あたし達の時間トキが開きすぎた初恋はきっともう二度と戻らない



















それでも



「こちらこそ、ありがとう。」



涙で塞いだ三年前の

溢れんばかりのこの気持ちを

三年越しに貴方へ