騎士「お前のお陰で
お前がオンナノコだって分かったしな。」
怖い…
いつもの騎士じゃない
騎士…女嫌いのはずなのに
あたしを女だって分かってるからこんな事してるんだよね?
じゃあ我を忘れるぐらい怒ってるの?
あげは「ごめん…出てくから、離して…」
いつのまにか頬を涙が伝ってくる
頭の中で誰かの言葉がまた聞こえる
紫苑をあんなふうにしてしまってからあたしの脳内にはあたしじゃないひとが居るんだ
また怒らせてる
君が居ても誰の役にもたたない
せいぜい悲しませるか怒らせるぐらいしかできないんだから
いい加減死ねば?


