隣町の彼は、


普通って…なんだろ。

適当な言葉だし、一言で片づけられる便利な言葉…?



「…嘘つけ、ばーか。…最近一緒にいないじゃねぇか」



カメラを構えている腕を下ろし近くにあった切り株に腰を下ろした。

私と良太は…彼氏と彼女の関係。


って言っても両想いなんかじゃない。


付き合い始めたきっかけは、色々あって。それで、付き合ってるうちに良太を好きになるって思ってた。

だけど…違った。

ずっとすっと…好きな人は決まった人のままで。だけど、良太との関係は引きずったまま。


凄く…自分が…嫌い。



「…まぁね。ちょっと…色々と…」


本当に…色々。