“離れてても俺らには絆がある”




快…。






「友ちゃん、お疲れ様。」


「お疲れ様です。」





豊さんに送ってもらい、家に入った。






すると秀さんが私の前に立った。







私は思わず目を逸らしてしまう。





「‥ごめんね、友美ちゃん。もう君を解放する。」



「っ‥え?」




秀さんはソファに座って俯いた。





「最初快がパリに行くって決まったとき、快は夢があるからってパリ行きを拒んだんだ。」



「っ…。」




「友美が初めてドラマに出たときのサントラ。快の歌だ。」



「はい、知ってます。」







秀さんは力なく笑った。