†導かれる聖女†



「アデルの気持ち…
少しなら分かる…」


私も…リドムに愛されていた事を、失ってから気付くなんて…


それはアデルも同じ…
アデル自身が、私自身が大切だった者を殺してしまった。



「…その愛情に気付けず、失った私もアデルも…
罪人ね……」


この罪は消えない…
ずっとずっと…後悔し続ける…


「でも…気付けたんだろう?」


ルークの一言に目を見開く。ルークは前を見たまま続けた。


「気付かないままではなかった。ちゃんと気付けたんだ…今は…それでいい」


ルークの言葉に胸が温かくなるのが分かる。


今のままでいい…
その言葉が何よりも欲しかったから…


「…………うん…」


今はまだ…このままで…
これから知っていこう…


小さく笑みを作り、ルークと同じように前を見据えた。