†導かれる聖女†



「…入るぞ」


ルークに手を引かれ、私達は扉に手をかける。


―ギイィィィ…


不気味な音を立てた扉は簡単に開いてしまった。


「鍵の一つも無しか…
なめられたものだな」


ルークは無表情でズカズカと恐れる事無く入って行く。


「…階段………」


上へと続く長い階段を見上げてそう呟く。


すごい…長いし高い。
私の体力で昇れるのかな…


不安げに階段を見上げていると、体が浮遊感に襲われた。


「…きゃっ…」


驚いて何かに捕まる。
否…ルークの首に捕まっていた。


「そのままじっとしていろ。この方が早い」


そしてルークはトントンと階段を駆け上がる。