†導かれる聖女†



「……死者が蘇る事はありません」


はっきりとそう伝えるとおばあさんは傷付いたように目を見開く。


「でも…泣くなとは言いません…
愛しくて…愛しくて…
それを失った時に流す涙は決して弱さではありません。
それだけ…その人が大切だったという証なのです」


だからこそその命の為に涙し、慈しみ…
そしてその命を背負い自分が生きていく事…


「あなたはその命と共に
在り、共に生きている…
だからこそ……
背負い生きて行かねば
ならないのです…
その命の分まで…」


おばあさんは涙をポロポロと流し私に縋り付く。
私はおばあさんを優しく抱きしめた。


「…別れは一生ではありません…
巡り巡って魂は輪廻し出会いを繰り返す……
だから…寂しくないです…」


「あぁ…そうだね…」


おばあさんはようやく笑顔を見せた。


「…お嬢さんは…
天使みたいだね……」

「…………天使…?」


首を傾げるとお嬢さんは目尻を下げて笑う。