†導かれる聖女†



「…ルーク…」


不安げに見上げる私をルークは無表情で見下ろす。


「安心しろ…
お前を襲ったりはしない」


襲う…?


自分でも予想していなかった返答に戸惑い首を傾げる。


「ルークもやっぱり人の血が吸いたいの?」


私の返答に今度はルークが首を傾げる。


「お前…それは襲う違いだ。俺はその襲うじゃなく…」


お互いに見つめ合う。しばらくそうしていると、ルークが深いため息をついた。


「危機感皆無…無防備…
良く聖女として生きてこれたな…」


ルークはぼそりとそう呟き私の頭を少し乱暴に撫でた。


「ル、ルーク…?」


ルークの行動に困惑する私の顔を見て、ルークはまた小さく笑った。