――――――――― ―――――― ―――― 「もう降ろして… 自分で歩けるから…」 教会からしばらく離れた森で私は彼に降ろしてもらう。 名前も知らない彼と交わしたのはあの牢獄から連れ出してもらう所までだ。 もう十分に目的を果たしてもらっている。 「ありがとう…」 「…いや…」 それで会話は途切れてしまう。何だか苦手だな…この人… 「行く当てはあるのか…?」 彼は普段人間から恐れられ、虐げられる種族だというのに… そう言った彼は心配するような顔をしていた。