「…女…お前の血は…
何故こんなに力を高める…?」
彼は不思議そうに私を見つめる。その口元には血が付いていた。
―ビクッ
体が恐怖で震える。
彼を初めて恐ろしいと思った。
「…びっくりだよヴァンパイア…
まさかここまでとは…
おもしろい…おもしろいよ!
君達はもう少し泳がす事にしよう。楽しくなりそうだ…」
そんな不吉な言葉を残し
魔術師は姿を消した。
「……………行くぞ」
彼は無表情に私を抱えたまま出口へと歩く。
「聖女様を何処へ連れていく気だ!!!」
「聖女様!!早くお逃げ下さい!!」
我に返った人間達が
私達を囲み武器を構える。


